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2026.02.05
ビジネスの場では、顔が見えない電話だからこそマナーがとても重要です。最近ではメールやチャットでのやり取りが増えていますが、固定電話での対応は今も多くの職場で欠かせません。電話応対は主に新入社員に任される業務ですが、電話は第二の受付と言われそこでの対応がそのまま会社への印象につながります。 そのため、声のトーンや言葉づかい、話すタイミングなど、ちょっとした工夫で相手に与える印象は大きく変わります。今回は、固定電話での「受け方」「かけ方」「メモの扱い方」を中心に、電話応対の基本マナーをご紹介します。
電話は声だけでやり取りを行うため、印象を決めるのは声のトーンや言葉づかいになります。
電話を取る前にはメモ帳とペンを手元に置く準備も大切です。焦らず対応できるよう、落ち着いた姿勢で受話器を取るようにしましょう。また、後の章では電話中のメモの取り方について紹介します。
電話応対の第一歩は「受け方」です。電話を受ける際の印象は、会社全体の印象にも直結します。相手に安心感や信頼を与えるためには、早めの対応・明るい声・丁寧な言葉づかいが欠かせません。この章では、固定電話を受けるときの基本的な流れと注意点を見ていきます。
電話は2〜3コール以内に取るのが良いとされています。相手をお待たせしないためにも、コール音が鳴りやむ直前で受けるように意識しましょう。もし3コール以上鳴ってしまった場合は、最初に「お待たせいたしました」と一言添えるのがマナーです。焦って取ると声が乱れたり、名乗り方が曖昧になったりします。一呼吸おいてから、落ち着いた声で受話器を取るように心がけましょう。
受話器を取ったら、まずは自社名と自分の名前を名乗ります。 「お電話ありがとうございます。株式会社〇〇の△△でございます。」 会社名だけでなく、自分の名前も名乗ることが、電話を受けた時の礼儀です。相手が名乗らない場合は、失礼のないように次のように確認します。 「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
電話を受けた際には、相手が取引先などかどうかは関係なく、「いつもお世話になっております」と伝えるのがマナーです。この一言には「日頃の感謝」と「親しみ」を込める意味があります。 「いつもお世話になっております。株式会社〇〇の△△でございます。」 初めての相手であっても、このフレーズを使うと柔らかく丁寧な印象になります。
相手の会社名・お名前・要件は必ずメモに残しましょう。電話中に聞き取れなかった部分を放置すると、後で誤解や連絡ミスの原因になります。聞き取れなかったときは、 「申し訳ございません、もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか?」 と丁寧に聞き返します。また、要件に関しても復唱して確認するのが良い習慣です。
担当者が在席している場合は、 「少々お待ちくださいませ。」 と伝えてから保留にします。担当者が不在の場合は、 「申し訳ございません。ただいま席を外しております。戻り次第、〇〇様よりお電話があった旨、〇〇にお伝えさせていただきます。」 このとき、相手に「折り返しを希望されますか?」と尋ねるのは適切ではありません。代わりに、お急ぎで連絡を取る必要があるかどうかを確認します。 「お急ぎであれば、こちらから担当の〇〇に連絡を取りまして、〇〇様にご連絡させていただくよう申し伝えますが、いかがいたしますか?」 このように尋ねることで、相手の意図をくみ取りつつ、丁寧な印象を与えることができます。
通話が終わる際には、相手に感謝の気持ちを伝えてから電話を切るのが基本です。 「お電話ありがとうございました。それでは、失礼いたします。」 このひと言で通話の締めくくりがマナーになります。 その後、相手が電話を切ったのを確認してから受話器を置きましょう。受話器を勢いよく置くと「ガチャン」という音が響き、印象を悪くしてしまいます。静かに切るためには、フックを指で押しながらゆっくり戻すのがポイントです。
電話をかける側にも多くのマナーがあります。特にビジネスの場では、相手の時間をいただく立場になるため、準備・話し方・切り方すべてに気配りが求められます。この章では、電話をかける前の確認事項から、実際の会話の流れ、終話時のポイントまでを順を追って解説します。
電話をかける前に、以下の点を確認しておきましょう。
また、電話をかける時間帯にも配慮が必要です。始業直後や昼休み、終業間際などは避け、相手が落ち着いて対応できそうな時間を選びましょう。
電話をかけて最初に相手が名乗り終わってから自社名と自分の名前を名乗ります。 「いつもお世話になっております。株式会社〇〇の△△でございます。」 初めての相手の場合は、 「突然のお電話失礼いたします。株式会社〇〇の△△と申します。」 と前置きしてから話を始めると丁寧です。名乗る際は、相手がメモを取りやすいようにはっきりと、少しゆっくり話すことを意識しましょう。
相手の会社に電話をかけた場合は、まず担当者に繋いでいただく流れになります。 「○○部の△△様をお願いできますでしょうか。」 呼び出しを依頼した後、相手が確認のために保留にすることがあります。その間は静かに待ち、保留音が終わるまで話しかけないようにしましょう。もし担当者が不在の場合は、相手から「席を外しております」と伝えられることが多いです。 その際は、折り返しを希望するかどうかを伝えます。 「それでは、お戻りになりましたら△△まで折り返しをお願いいたします。」 このときも、相手の名前や時間をきちんと確認しておくことが大切です。
担当者が電話に出たら、すぐに本題に入らず、まずは相手の都合を確認します。 「今、お時間よろしいでしょうか?」 相手が忙しそうな場合や会議中の場合もあるため、このひと言を添えるだけで印象が大きく変わります。 もし「今は難しい」と言われた場合は、 「それでは改めて後ほどお電話させていただきます。 もしくは それでは改めて後日お電話させていただきます。」 と丁寧に引き下がりましょう。
相手の都合が良ければ、要点を簡潔に伝えます。話が長くなると聞き手が混乱するため、まず結論から述べるのがポイントです。 「先日の打ち合わせの件でご連絡いたしました。」 「○○の資料について確認させていただきたくお電話いたしました。」 内容が複数ある場合は、「3点ございます」などとあらかじめ数を伝えると整理しやすくなります。
用件が終わったら、最後に感謝を伝えます。 「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。それでは、失礼いたします。」 電話を切るときは、かけた側から先に静かに切るのが基本です。 フックを指で押しながらゆっくり受話器を置くことで、相手に不快な音を与えずに通話を終えられます。
電話応対では、想定外の場面にも落ち着いて対応できるかどうかが大切です。担当者が不在のとき、声が聞き取りにくいとき、あるいは間違い電話だったときなど、場面ごとの対応方法を知っておくと安心です。この章では、よくあるケース別に実際のフレーズ例を紹介します。
担当者が不在の場合は、次のように伝えましょう。 「申し訳ございません。ただいま席を外しております。戻り次第、〇〇様よりお電話があった旨、〇〇にお伝えさせていただきます。」 このとき、「折り返しご連絡を希望されますか?」と聞くのは失礼にあたるため注意が必要です。代わりに、「お急ぎであれば、こちらから担当の〇〇に連絡を取りまして、〇〇様にご連絡していただくよう申し伝えますが、いかがいたしますか。」と確認するのが適切です。
電話を受けた際に相手が名乗っていただけないときは、「恐れ入りますが、どちら様でいらっしゃいますか。」と丁寧に尋ねましょう。いきなり「お名前をお願いします」と言うよりも、柔らかく聞くことで相手に不快感を与えずに済みます。
相手の声が聞き取りにくいときは、次のように伝えます。 「恐れ入ります。お電話が少し遠いようです。もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」 また、番号の間違いが疑われる場合は、 「恐れ入りますが、番号をお間違えのようです。お掛けになっている番号をご確認いただけますでしょうか。」 と丁寧にお伝えしましょう。焦らず、落ち着いた口調で対応することが大切です。
相手の話が聞き取りにくく、内容を正確に理解できなかった場合は、無理に相づちを打ったり、わかったふりをしたりせず、確認を取ることが大切です。「恐れ入ります。少しお電話が遠いようで、もう一度ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。」 と丁寧に聞き返しましょう。それでもうまく聞き取れなかった場合は、わかった範囲で要点をメモに残して担当者に報告し、聞き取れなかった部分は次のように報告します。 「株式会社〇〇の〇〇様からお電話がありました。ただ、お名前については聞き間違いかも知れません。申し訳ありません。」 このように正直に伝えることで、担当者が改めて確認の連絡を取ることができ、誤解やトラブルを防げます。
電話の内容を正確に共有するためには、記憶に頼らず、メモを残すことが大切です。会社によっては「伝言メモ」と呼ばれる伝言用の用紙が用意されてある場合があります。メモを取る際は、聞き間違いや記入漏れがないよう注意しましょう。メモに書く項目の基本は以下のようになります。
これらがそろっていれば、担当者がすぐに状況を把握できます。また、社内で指定の伝言メモ用紙がある場合は、それに従いましょう。
記入例
【日時】10月28日(火)13:45 【相手】株式会社〇〇 営業部 山田様 【宛先】佐藤(不在) 【要件】来週の打ち合わせ日程の確認 【対応】折り返し希望 TEL:03-XXXX-XXXX 【受電者】田中
聞き取れなかった箇所がある場合は「?」をつけておき、相手の話がひと区切りついた後に「恐れ入ります。もう一度〇〇の部分を確認させていただけますか。」と丁寧に聞き返しましょう。メモを取ったあとは、担当者へ報告します。その際は、「誰から」「いつ」「どんな用件で」「折り返しが必要か」を明確に伝えることがポイントです。
報告の例
「10月28日の13時45分頃、株式会社〇〇営業部の山田様から佐藤さん宛にお電話がありました。 来週の打ち合わせ日程の確認で、折り返しお電話をいただきたいとのことです。 ご連絡先は03-XXXX-XXXXです。よろしくお願いします。」
また、電話中に内容が聞き取れない箇所があるまま、あるいは聞き取れたがあいまいな箇所があるまま通話を終えてしまうこともあります。そのような場合は自分が把握できた範囲をメモに整理し、聞き取れなかった、あるいは曖昧な箇所があることも含めて、担当者に報告します。担当者が再度確認の連絡を入れられるよう、不確かな情報は推測で書かず、正直に伝えることが大切です。
あいまいな箇所がある場合の報告例
「10月28日の13時45分頃、佐藤さん宛にお電話がありました。 株式会社〇〇営業部の山田様とのことですが、名前は聞き間違いかも知れません。申し訳ありません。 来週の打ち合わせ日程の確認で、折り返しお電話をいただきたいとのことです。 ご連絡先は 03-XXXX-XXXX です。よろしくお願いします。」
このように、メモの情報をもとに口頭で補足を入れることで、正確かつ丁寧な報告ができます。名前など不確かな部分は「聞き間違いかもしれません」と正直に伝えるのがポイントです。
固定電話での電話応対は、声の印象・タイミング・正確なメモが信頼を生むポイントです。顔が見えない分、相手の立場を想像しながら丁寧に話すことを意識しましょう。最初は緊張してしまうかもしれませんが、回数を重ねるうちに自然と慣れていきます。焦らず一つひとつの対応を丁寧に行うことが、ビジネスでの信頼につながります。
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