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2026.02.05
ビジネスシーンでは、相手への敬意を言葉で適切に表すことが重要です。その中でも尊敬語は、上司や取引先など、目上の人の行動を表現する際に欠かせない敬語です。また、尊敬語は相手への敬意を示すという点で、敬語の基本となる考え方でもあります。
本記事では、尊敬語の特徴から具体的な表現、例文、間違いやすいポイントまでを、ビジネスマナーの視点で分かりやすく解説します。
尊敬語とは、相手の動作・状態・存在を高めて表現する敬語です。主に、目上の人や社外の相手について話す際に使われます。例えば、上司が「言う」「伝える」「語る」といった動作をする場合、それぞれを尊敬語に言い換えることで、相手への敬意を表します。
尊敬語への言い換え方は、主に次の3つに分けられます。
また、「見る」を「ご覧になる」と言い換えるように、これらを組み合わせた表現もあるため、形だけで判断しないよう注意が必要です。
尊敬語は、名詞と動詞の両方で使われます。ここでは、ビジネスシーンでよく登場する表現を名詞と動詞に分けて整理します。
| 一般的な表現 | 尊敬語表現 |
|---|---|
| 会社 | 御社(話し言葉) / 貴社(書き言葉) |
| 団体 | 御団体(話し言葉) / 貴団体(書き言葉) |
| 店舗 | 貴店 |
| 担当者 | ご担当者様 |
| 同行者 | お連れ様 |
「会社」と「団体」に関しては口頭で話す場合と、メールなど文章に起こす場合とで表現が異なる点に注意してください。
| 一般的な表現 | 尊敬語表現 |
|---|---|
| 会う | お会いになる |
| 言う | おっしゃる |
| 行く | いらっしゃる |
| 来る | いらっしゃる / お越しになる |
| いる | いらっしゃる |
| 聞く | お聞きになる / お耳に入る |
| 見る | ご覧になる |
| する | される / なさる |
| 食べる | 召し上がる |
| 着る | お召しになる |
| 与える | くださる |
| もらう | お受けになる |
| 帰る | お帰りになる |
| 知っている | ご存知である |
| 思う | 思いになる / お考えになる |
実際のビジネスシーンを想定した例文で、尊敬語の使い方を確認しましょう。
部長はすでに会議室にいらっしゃいます。
お客様は15時にお越しになる予定です。
社長はただいま外出していらっしゃいます。
詳細につきましては、田中専務が後ほどご説明なさいます。
ここでは、ビジネスシーンで特に間違えやすい尊敬語の使い方を紹介します。正しい表現とあわせて確認しておきましょう。
敬語は、原則として一つの言葉に一つ使います。重ねて使うと、かえって不自然な表現になります。
すでに尊敬語になっている表現に「れる」「られる」を付けてしまうケースは、よくある間違いです。
社外の相手に対して、自社の上司や同僚を過度に敬う表現は不適切です。 また、「部長」「社長」といった役職名自体も敬意を含む表現のため、社外の相手に対しては「名前+役職名」ではなく、「部長の山田」や「山田」と表現するのが適切です。
尊敬語は「誰の行動を、誰に向けて話しているのか」を意識して使うことが大切です。
今回は、敬語における基本的な表現である尊敬語について解説しました。尊敬語を使う目的は、単に言葉を丁寧にすることではありません。相手の立場や役割を尊重し、相手に「礼儀を尽くす」という姿勢を言葉で示すための手段です。ビジネスシーンでは、この姿勢が相手に信頼感を与え、円滑な人間関係やスムーズなやり取りにつながります。
尊敬語は、敬語の中でも基本となる考え方です。まずはよく使う表現から正しく身につけ、日々の会話で実践していきましょう。尊敬語を適切に使えるようになることは、社会人としての信頼を積み重ねることにもつながります。
次回の記事では、尊敬語と並んで重要な敬語である「謙譲語」について解説します。
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