TOP

投稿一覧

仕事で困らないための敬語入門|尊敬語編

仕事で困らないための敬語入門|尊敬語編

その他

2025.12.17

1. はじめに

ビジネスシーンでは、相手への敬意を言葉で適切に表すことが重要です。その中でも尊敬語は、上司や取引先など、目上の人の行動を表現する際に欠かせない敬語です。また、尊敬語は相手への敬意を示すという点で、敬語の基本となる考え方でもあります。
本記事では、尊敬語の特徴から具体的な表現、例文、間違いやすいポイントまでを、ビジネスマナーの視点で分かりやすく解説します。

2. 尊敬語の特徴

尊敬語とは、相手の動作・状態・存在を高めて表現する敬語です。主に、目上の人や社外の相手について話す際に使われます。例えば、上司が「言う」「伝える」「語る」といった動作をする場合、それぞれを尊敬語に言い換えることで、相手への敬意を表します。
尊敬語への言い換え方は、主に次の3つに分けられます。

  • 言葉そのものが変わる・・・例:山田部長がおっしゃる(言う)
  • 言葉の前後に「お~になる」「ご~になる」をつける・・・例:田中専務がお伝えになる(伝える)
  • 語尾に「れる」「られる」をつける・・・例:佐藤社長が語られる(語る)

また、「見る」を「ご覧になる」と言い換えるように、これらを組み合わせた表現もあるため、形だけで判断しないよう注意が必要です。

3. ビジネスシーンで使われる尊敬語一覧

尊敬語は、名詞と動詞の両方で使われます。ここでは、ビジネスシーンでよく登場する表現を名詞と動詞に分けて整理します。

名詞に関する尊敬表現

一般的な表現尊敬語表現
会社御社(話し言葉) / 貴社(書き言葉)
団体御団体(話し言葉) / 貴団体(書き言葉)
店舗貴店
担当者ご担当者様
同行者お連れ様

「会社」と「団体」に関しては口頭で話す場合と、メールなど文章に起こす場合とで表現が異なる点に注意してください。

動詞に関する尊敬語

一般的な表現尊敬語表現
会うお会いになる
言うおっしゃる
行くいらっしゃる
来るいらっしゃる / お越しになる
いるいらっしゃる
聞くお聞きになる / お耳に入る
見るご覧になる
するされる / なさる
食べる召し上がる
着るお召しになる
与えるくださる
もらうお受けになる
帰るお帰りになる
知っているご存知である
思う思いになる / お考えになる

4. 例文紹介

実際のビジネスシーンを想定した例文で、尊敬語の使い方を確認しましょう。

  • 社内で上司の行動を話す場合
  • 部長はすでに会議室にいらっしゃいます

  • 来客対応の場面
  • お客様は15時にお越しになる予定です。

  • 電話対応の場面
  • 社長はただいま外出していらっしゃいます

  • 会議や説明の場面
  • 詳細につきましては、田中専務が後ほどご説明なさいます

5. 間違いやすい表現

ここでは、ビジネスシーンで特に間違えやすい尊敬語の使い方を紹介します。正しい表現とあわせて確認しておきましょう。

二重敬語

敬語は、原則として一つの言葉に一つ使います。重ねて使うと、かえって不自然な表現になります。

  • ×おっしゃられました・・・○おっしゃいました
  • ×ご覧になられます・・・○ご覧になります
  • ×お見えになられる・・・○お見えになる / いらっしゃる

すでに尊敬語になっている表現に「れる」「られる」を付けてしまうケースは、よくある間違いです。

身内に尊敬語を使う

社外の相手に対して、自社の上司や同僚を過度に敬う表現は不適切です。 また、「部長」「社長」といった役職名自体も敬意を含む表現のため、社外の相手に対しては「名前+役職名」ではなく、「部長の山田」や「山田」と表現するのが適切です。

  • ×山田部長がいらっしゃいます。・・・○部長の山田が参ります。
  • ×田中専務がご説明なさいます・・・○専務の田中がご説明いたします。
  • ×佐藤社長がご覧になりますので、少々お待ちください・・・○社長の佐藤が確認しますので、少々お待ちください

尊敬語は「誰の行動を、誰に向けて話しているのか」を意識して使うことが大切です。

6. まとめ

今回は、敬語における基本的な表現である尊敬語について解説しました。尊敬語を使う目的は、単に言葉を丁寧にすることではありません。相手の立場や役割を尊重し、相手に「礼儀を尽くす」という姿勢を言葉で示すための手段です。ビジネスシーンでは、この姿勢が相手に信頼感を与え、円滑な人間関係やスムーズなやり取りにつながります。
尊敬語は、敬語の中でも基本となる考え方です。まずはよく使う表現から正しく身につけ、日々の会話で実践していきましょう。尊敬語を適切に使えるようになることは、社会人としての信頼を積み重ねることにもつながります。
次回の記事では、尊敬語と並んで重要な敬語である「謙譲語」について解説します。

投稿一覧に戻る

プロフィール画像

BugAliKey

IT勉強中、趣味アニメ鑑賞、好きな食べ物カレー